「サイバーセキュリティ戦略本部に関する事務を担当する国務大臣」とは

サイバーセキュリティ戦略本部に関する事務を担当する国務大臣

サイバーセキュリティ戦略本部の副本部長であり、本部長(内閣官房長官)の職務を助けるものである。(サイバーセキュリティ基本法(以下「法」という。)第二十八条)

そもそもサイバーセキュリティ戦略や同戦略本部とは?

サイバーセキュリティ戦略

サイバーセキュリティに関する施策の総合的かつ効果的な推進を図るため、サイバーセキュリティに関する基本的な計画で、政府が定めなければならないと法で定められている。(法第十二条)
直近のサイバーセキュリティ戦略(以下「戦略」という。)は、2018年7月27日に閣議決定されている。PDF
それによると、以下の戦略の目的として5つの原則(戦略3.1.(3))を、政府のサイバーセキュリティの基本的なあり方として3つの観点(戦略3.1.(2))を掲げている。

サイバーセキュリティに関する施策の立案及び実施に当たって従うべき基本原則

  1. 情報の自由な流通の確保
  2. 法の支配
  3. 開放性
  4. 自律性
  5. 多様な主体の連携

サイバーセキュリティの取組(中略)を進めるに当たって求められる3つの観点

  1. サービス提供者の任務保証
  2. リスクマネジメント
  3. 参加・連携・協働

サイバーセキュリティ戦略本部

サイバーセキュリティに関する施策を総合的かつ効果的に推進するため、内閣におかれた機関(法第二十四条)。担う事務の一つに、「サイバーセキュリティ戦略の案の作成及び実施の推進に関すること」がある(法第二十五条)。
つまり、先の戦略について具体的な内容が議論され詰められるところである。

ただ、あくまで本部は政府大臣や有識者によって構成されるものであり、具体的な文案作成等は「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」が行っている。

内閣サイバーセキュリティセンター(略称NISC)って?

内閣官房内の組織であり、次のような業務を行い、サイバーセキュリティ戦略本部をサポートする(内閣官房組織令(昭和三十二年政令第二百十九号))
  1. 情報システムに対する不正活動の監視・分析
  2. 重大事象の原因究明調査
  3. 行政各部に対する監査等
  4. サイバーセキュリティに関する企画・立案、総合調整

で、結局の所、「サイバーセキュリティ戦略本部に関する事務を担当する国務大臣」は具体的に何をしてるの?

わからん! ただ、言えることは、
  • 本部の副本部長である。それは「何らかの国務大臣が務める役割」であって、「専門の国務大臣」ではない。また、五輪大臣(正しくは、国務大臣(東京オリンピック・パラリンピック競技大会担当)が実質的に歴任している。
  • 本部ではサイバーセキュリティ戦略を作っている。ただ、議事録を見る限りは、その取りまとめに終始している。
  • 具体的に有識者は、本部の委員であったり、NISCの方が担っている。なので、USBが何たるかわかっていない人が取りまとめたとしても、国のサイバーセキュリティはちゃんとなっている(?)。
というくらいか。
とはいいつつも、やはり、USBの話は一般教養といっていいものだし、知識に詳しい人があたってくれればなとは思う。

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