CSIRT人材について調べてみた

セキュリティやIT人材が不足しているなどのニュースが出始めて久しい。
個人的にもセキュリティについていろいろ勉強しないとなあと考えている。
そこでどういったスキルが必要なのか、指標となりそうなものを調べてみた。

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シーサートとは?

ITセキュリティについて、組織的に考えると、切れないものがシーサートだ。
日本シーサート協議会では以下のように述べられている。
要するに、企業のなかでITセキュリティに関する専門部隊を指す。
シーサート (CSIRT: Computer Security Incident Response Team) とは、コンピュータセキュリティにかかるインシデントに対処するための組織の総称です。インシデント関連情報、脆弱性情報、攻撃予兆情報を常に収集、分析し、対応方針や手順の策定などの活動をします。
引用元:日本シーサート協議会とは
http://www.nca.gr.jp/outline/index.html

シーサート人材には何が必要か

冒頭の画像は、日本シーサート協議会が公表している「CSIRT人材の定義と確保」のなかのページで、4分類の15の役割が述べられている。

CSIRT 人材の定義と確保 Ver.1.5
http://www.nca.gr.jp/activity/imgs/recruit-hr20170313.pdf

資料の中では細かく紹介されているが、必要とされる分野を整理すると、

  1. 情報共有
  2. 情報収集・対応
  3. インシデント管理
  4. 自組織内教育
が挙げられている。セキュリティ知識は必要となるのは言うまでもないが、それよりも組織内でどのように情報を撹拌するか、インシデントなどの情報を集約できるか、などの組織運営や折衝力・コミュニケーション能力に関する、人的な観点も多く見受けられる。
また、海外のセキュリティ情報の収集のため、英語能力なども求められているようだ。
ただ、一貫した基礎能力としては「ITSSレベル2程度の基礎的なITリテラシー」といった表記が目立つ。

◆レベル2
 上位者の指導の下に、要求された作業を担当します。プロフェッショナルとなるために必要な基本的知識・技能を有する。スキル開発においては、自らのキャリアパス実現に向けて積極的なスキルの研鑽が求められます。
引用元:IPA ITスキル標準とは? (4) レベルの概念
https://www.ipa.go.jp/jinzai/itss/itss7.html

この観点からすると、それほど高いものは求められておらず、むしろそれをどう組織の中で活用していくか、ということがまずは重要なのかもしれない。
もちろん、専門性を高めていく必要はあるだろう。

組織の中でどこまで必要か

「CSIRT 人材の定義と確保 Ver.1.5」の中では、アウトソーシングについても言及されている。特に、「情報収集・対応」や「インシデント管理」はアウトソーシングについて言及されている。知識的なそういった部分は専門家に任せることも方法論としてあるということだろう。
逆に、「情報共有」「自組織内教育」は自組織内に関する言及が見受けられる。
どのような立ち位置を目指したいか、によるだろうが、専門性を高めたいのであれば、情報収集・対応といったIT知識が高く必要な役割、インシデント管理のようなITSM的な観点を高めていくのがいいのだろう。
逆に、「情報共有」「教育」といった、人的な観点を重要視してITリテラシーについては最低限にしておき、専門的なところは極論外注するという、経営者目線の考えかたもあるのだろう。

これから勉強する上では、参考にしたい知識だ。

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